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経営学部合同ゼミナールによる「香川ランチ」様への研究視察報告

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 平成31年2月7日(木曜日)、本学経営学部の出山ゼミ、武次ゼミ、柚原ゼミ、大内ゼミ、浅井ゼミのメンバー約30名で、川南町にて卵の生産・加工業を経営している「香川ランチ」様への研究視察を行ってきました。

 本研究視察は、地場産業におけるトップランナーであるとともに、地域創生への取り組みにも熱心である「香川ランチ」様の経営哲学、ビジョン、経営姿勢、生産体制、海外輸出、6次商品化などの実態把握をする目的で実施しました。なお、香川憲一社長には、本学アグロポリスプロジェクトにも深く関わっていただいております。前回のシンポジウムのテーマにあった「起業家精神」をまさに体現している経営者であり、学生たちには直接現場を見ながら、社長の声を聴いてほしいという思いを持って開催したところでもあります。

 今回の研究視察では、工場見学とご講演をいただきました。「香川ランチ」様におかれましては、大変ご多用の中参加者約30名規模の研究視察の受け入れ準備とご対応をいただき、篤く御礼申し上げる次第です。

 

 本研究視察に関しては、下記の通り、1.研究視察日時・訪問先、2.写真、3.参加したゼミ生の感想、4.最後に、についてご報告いたします。

 

1.研究視察日時・訪問先

 〇研修視察日時:平成31年2月7日(木曜日)13:00-15:00
 〇訪問先:香川ランチ(宮崎県児湯郡川南町大字平田3087-1)

 

2.写真集

写真1.工場視察とご講演をいただいた香川憲一社長
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写真2.「香川ランチ」様のロビーにて、社長のお話を聞く学生たち
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写真3.工場内容の様子(卵は採取からパック詰めまで人の手が触れないとのことです)
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写真4.工場内で加工プロセスについてのお話をいただきました
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写真5.「香川ランチ」様の6次化商品(玉子豆腐、茶碗蒸し、鶏の炭火焼きなど)
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写真6.会議室にて、ご講演をいただきました
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写真7.最後に、学生を代表して蛯原隆成くん(経営学部3年生)よりお礼を述べました
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3.参加したゼミ生の感想文

井関凌(経営学部2年生)

 香川ランチグループを訪問しての感想ですが、私が工場内に入って最初に驚いたことは、ほとんどの仕事を機械が行っていることでした。私は以前某社の食品工場で働いたことがあり、その工場ではほとんどが手作業で行われており、従業員の数も100人程いたと思います。なぜこのように機械化して操業することが出来るかにとても興味が湧きました。また、香川ランチグループは,色々な企業と協力する事で、ここまでのブランド力を構築出来た背景が良く分かりました。企業同士で潰し合うことが必ずしも、正しくないことが分かりました。これ以外にも多くのことを学ぶことが出来ました。貴重なお時間を頂きありがとうございました。

 

甲斐明菜さん(経営学部3年生)

 香川ランチさんの企業見学では、今までの農業のイメージとは違った工場を見学させていただきました。工場見学用の通路をあらかじめ作っていたり積極的に海外に生卵食をすすめていたりと農業に対する熱い想いが強く印象に残りました。また、農業だけでなくコンテナハウスを工場内に作って、川南町を変えようとする開拓精神にも驚かされました。失敗を恐れず挑戦していく姿にとても励まされ勇気をいただけました。来年から社会人を迎えるにあたってこのようなお話が聞けて本当に良かったです。香川社長の貴重なお話が聞けて充実した時間を過ごせました。

 

藤後諒くん(経営学部3年生)

 今日は香川ランチで畜産業について見学しました。自分が思っている以上に畜産業は機械化が進んでいる印象を受けました。また香川ランチは卵の製造だけではなく、規格外商品に付加価値をつけるために温泉卵や焼き鳥などの加工品も別会社を設けて取り扱っていることを初めて知りました。さらに、卵のように大量には市場に流せない加工品の物流を可能にするために、他者の食料品なども取り扱っているということも知りました。このような、香川ランチの他者と提携した取り組みを聞き、地域の会社同士の協力の大切さが分かりました。

 

船ケ山美沙さん(経営学部3年生)

 川南町を農業で活性化させたい、元気にさせたいという想いにとても共感しました。普段何気なくスーパーで卵を購入していましたが、私は近くの地域に住んでいるので、香川ランチさんの卵を買うことで何か少しでも応援したいと思いました。従業員の働きやすさだったり、地域住民が気軽に立ち寄れる居場所があったりと、自然と人が集まる仕掛け作りは、香川さんの地元に対する想いが本当に強いのだなと改めて思いました。私も社会人になったら、ワクワクしながら楽しく働きですし、業種や職種にとらわれずに想いを持って、自分のやりたいことを積極的に挑戦してみたいです。

 

山下瀬奈さん(経営学部3年生)

 今回の企業視察では、香川ランチがこれまで取り組んできたことや工夫などを知ることが出来ました。特に印象に残ったのは規格外の鶏卵をいかに付加価値をつけて売るかという戦略を行ったことと、先を見据えて香港に鶏卵を売り込んだことです。いかにして販売していくかということを様々な視点で考えられていることがわかりました。また香川ランチでは、働き方改革が進んでおり仕事のしやすい環境だと感じました。そして、地域発展のために様々なアイデアをだし、実行されていて素晴らしいと思いました。

 

4.最後に

 「香川ランチ」様の見学を通じて、経営者の資質の1つである起業家精神を強く感じることができました。起業家精神は、アグロポリスプロジェクトで提案しているベストブレンド経営モデルの中で中核的な要素となっているものです。次々に新しいアイデアを実現して、イノベーティブである経営姿勢には農業経営のあるべき姿がみえました。また、今回の企業視察では、工場見学から講演まですべて社長自らお話いただきました。講演の中には、経営哲学やビジョン、川南町独自の開拓精神に関するお話、さらには地域創生に関する熱い想いもありました。既存研究にあるように、「トップが自らの言葉で経営哲学やビジョンを語り、それを共有している組織はパフォーマンスが高い」という結果が出ています。香川社長が、日ごろからこのように講演を担当していることを聞き、社内外に社長のビジョンが共有されているのだろうと思いました。このことが「香川ランチ」様の強み(経営的なパフォーマンスや新しいつながりを生み出すこと)になっていると考えられます。
 香川社長には、後日学生たちの質問にもメールにて丁寧にご返答いただきました。改めて、今回の研究視察において受け入れのご準備とご対応をいただきましたことに篤くお礼申し上げます。

以上
(編集 経営学部出山実)


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