例年、産経大法学部では実践的な実務教育の一環として、ゼミ活動の中で「模擬裁判」を実施してきました(雨宮ゼミ・宮田ゼミで共同して実施)
コロナ禍の影響でオンラインでの実施というチャレンジもありましたが、昨年度より対面での実施を復活させるとともに、「シナリオを極力なくして学生達に考えさせる模擬裁判」にチャレンジしております。
今年度5月には、昨年度から引き続いての裁判手続きを実施しました。検察官弁護人による「証拠の採否」や裁判官による訴訟指揮のあり方をその時々で考えさせつつ学生主体で進めるよう実施し、時間はかかったものの、学生それぞれが積極的に裁判に関わったという一体感が生まれる模擬裁判となりました。
<学生達からの感想>
- 「実際に自分たちで考えてやる裁判ははじめてでとても勉強になった。自分は検察官役だったが、どのように立証すればいいのかなどを考えていき、とてもやりがいのある役だった。また、機会があればやってみたい。」
- 実際に見ただけではなくやることによって裁判がどのような形で行われているかがわかった。
- 模擬裁判を通して、裁判の仕組みや流れを知ることができ、とても勉強になりました。
- 模擬裁判をやってみて、裁判の最中だけではなく事前準備においてもものすごく時間がかかることが分かった。
- 学生主導の裁判をやれて、良い体験だった。
- 二通りの判決が出たが「致傷」かどうかで被告人の今後が大きく変わっていくので裁判の慎重さがよく分かった。弁護人側ももっと強く検察官側へ抗議すべきだったと思う。
今年度はさらに12月・1月にも模擬裁判を実施予定です。学生本位の模擬裁判のチャレンジを深化させ、第二弾として報告したいと考えています。
文責;法学部教授 宮田浩史/雨宮敬博