2024年11月13日(水)17:30~19:00に、宮崎県高千穂町で開催される西臼杵医療センターの公開講座に、経営学部川島教授が講演を行います。論題は、「公立病院の存在意義とネットワーク化の必要性」です。
まず、環境省の地域経済循環分析と宮崎県産業連関表によって宮崎県人口減少地区の経済波及効果を求めています。特に西臼杵医療センターが立地する宮崎県高千穂町、市立中部病院が立地する日南市についてインフラとして病院の価値を分析すると、人口減少地区における病院の存在意義が想定以上に大きいことが明らかになりました。今後は、高齢者の増加を踏まえて回復期機能を拡充することが必要で、総合診療医の育成が重要です。
つぎに、病院再編・ネットワーク化事例の6病院について再編前後の経営状況を考察しています。病院建替えに伴いネットワーク化した病院は、労働生産性が高く、機能分化が明示され医師などの再配置をすることができます。情報ネットワーク化を行った病院は高機能化を実現し、徐々に労働生産性を上昇させています。地域包括ケアシステム推進病院は低コスト低単価であり、全般的に地域包括ケア病床を準備している近隣の民間病院との関わりが重要になります。
西臼杵医療センターのホームページから引用